作品に出てくるものの数え方(助数詞)
 
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旒
作 家
作 品
芥川龍之介
【蜜柑】
踏切りの近くには、いづれも見すぼらしい藁屋根や瓦屋根がごみごみと狭苦しく建てこんで、踏切り番が振るのであらう、唯一旒(いちりう)のうす白いが懶(ものう)げに暮色を揺(ゆす)つてゐた。
菊池寛
【勲章を貰う話 】
ただ唯一の戦争の印としては、ポーランド王スタニスワフの古王宮たるヴィヌラフ宮殿の上に、一旒(りゅう)の赤十字が、初夏の風に翻(ひるがえ)っているばかりであった。
中里介山
【大菩薩峠 Oceanの巻】
いらだちきった組頭は、この上は、自身糺問(きゅうもん)に当らねば埒(らち)が明かんと覚悟した時分、黒灰浦の海岸の陣屋の方に当って、一旒(いちりゅう)の揚るのを認めました。
アリギエリ・ダンテ
Alighieri Dante
山川丙三郎訳
【神曲 LA DIVINA COMMEDIA 地獄 】
われ目をさだめて見しに一旒ありき、飜り流れてそのはやきこと些(すこし)の停止(やすみ)をも蔑視(さげす)むに似たり
吉川英治
【私本太平記 婆娑羅帖】
一番に躍り出ていたのは、宿直とのいの小笠原孫六で、築土ついじみねに登って見ると、はや、ここを遠巻きにした軍勢の上に、りゅうの車ノ輪のが、あざらかに見られた。
 
   
 
 

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Last updated : 2023/02/24