作品に出てくるものの数え方(助数詞)
 
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畳
作 家
作 品
芥川龍之介
【妖婆】
さて次の間へ通った新蔵は、遠慮なく座蒲団を膝へ敷いて、横柄(おうへい)にあたりを見廻すと、部屋は想像していた通り、天井も柱も煤の色をした、見すぼらしい八畳でしたが、正面に浅い六尺の床があって、婆娑羅大神(ばさらだいじん)と書いた軸の前へ、御鏡が一つ、御酒徳利が一対、それから赤青黄の紙を刻んだ、小さな幣束(へいそく)が三四本、
芥川龍之介
【伝吉の敵打ち】
父の伝三はたった一人(ひとり)山畠の桑の手入れをしていた。が、子供の危急(ききゅう)を知ると、芋(いも)の穴の中へ伝吉を隠した。芋の穴と云うのは芋を囲(かこ)う一畳敷ばかりの土室(つちむろ)である。伝吉はその穴の中に俵の藁(わら)をかぶったまま、じっと息をひそめていた。
宮本百合子
【私の感想】
日本全国の人口割にして、大都会の住民の九割は貸家に住んでいるだろう。月々の生活費の大小はまちまちでも、その経費の親玉は家賃である。昨今の始末では、全く狐に穴あれども人の子に住居なしになるかと案ぜられる折から、厚生省が適正と見る家賃のわり出しだと、これまでよりあがって一畳四、五円になるというのでは不安が迫ってくる。もとは坪百円で建った家が今は二百円かかるという厚生省の意見はもっともだけれど、家というものは三年か四年すれば元金は償還すると常識では私たちに教えている。今回厚生省のきめる家賃は、一つ一つの新建家屋について何年目かには引下げを条件としてのことなのだろうか。それとも、ずっとそういう方法できまるわけなのだろうか。店子が家賃を払ってゆくのは三年か四年のことではない。
夏目漱石
【正岡子規】
一時正岡が易(えき)を立ててやるといって、これも頼みもしないのに占(うらな)ってくれた。一畳位の長さの巻紙に何か書いて来た。何でも僕は教育家になって何(ど)うとかするという事が書いてあって、外(ほか)に女の事も何か書いてあった。これは冷かしであった。一体正岡は無暗(むやみ)に手紙をよこした男で、それに対する分量は、こちらからも遣った。今は残っていないが、孰(いず)れも愚(ぐ)なものであったに相違ない。
太宰治
【畜犬談 −伊馬鵜平君に与える−】
ことしの正月、山梨県、甲府(こうふ)のまちはずれに八畳三畳一畳という草庵(そうあん)を借り、こっそり隠れるように住みこみ、下手な小説あくせく書きすすめていたのであるが、この甲府のまち、どこへ行っても犬がいる。おびただしいのである。
 
   
 
 
 

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Last updated : 2019/05/16