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= 源氏香の図を描いた錦絵など =

ここでは、源氏香の図と呼ばれる図柄を書き込んだ浮世絵・錦絵などを見てみます。
『源氏香の図』とは
『源氏物語』の五十四帖にちなむ図柄で、縦5本の線を基本として構成される。
 源氏香は香道の組香の一種で、香道においては、第一帖の「桐壺」、第五十四帖の「夢浮橋」を除く52種が使用される。
「源氏香の図」を単に「香の図」とも。

『 源氏香げんじこう 』
歌川国貞うたがわくにさだ(歌川豊国三代)

  • 江戸時代の浮世絵師、歌川国貞うたがわくにさだ(歌川豊国三代)(天明6年〈1786年〉- 元治元年〈1865年〉)の源氏香げんじこう
  • 天保14年〈1843年〉- 弘化4年〈1847年〉
  • 紫式部の『源氏物語』を題材にした全五十四帖の絵に和歌を配し、源氏香の図と呼ばれる図柄を書き入れている。
  • ボストン美術館蔵。
  • 各帖の標題は一般的に使われる表記とした。そのため、原画での表記と異なる部分がある。
  • 下の画像をクリックすると、画面サイズに合わせて拡大して見ることができます。
  • 拡大した画面上部の「  」をクリックすると全画像をスライドして見ることができます。
桐壺(きりつぼ)
いときなき 初もとゆひに ながきよを 契るこころは むすびこめつや
帚木(ははきぎ)
数ならぬ ふせやにおふる なのうさに あるにもあらで きゆるはゝきゞ
空蝉(うつせみ)
うつせみの 身をかへてける 木のもとに なを人がらの なつかしきかな
夕顔(ゆうがお)
よりてこそ それかとも見め たそがれに ほのぼのみゆる 花の夕がほ
若紫(わかむらさき)
手につみて いつしかも見む むらさきの ねにかよひける 野邊のわかくさ
末摘花(すえつむはな)
なつかしき 色ともなしに なににこの すゑつむ花を 袖にふれけん
紅葉賀(もみじのが)
ものおもふに たちまふべくも あらぬ身の 袖うちふりし 心しりきや
花宴(はなのえん)
いづれぞと つゆのやどりを わかんまに をざざがはらに かぜもこそふけ
葵(あおい)
はかりなき 千尋のそこの 見るぶさの おひゆくすゑは 我のみぞ見ん
賢木(さかき)
神垣は しるしの杉も なきものを いかにまがへて をれるさか木ぞ
花散里(はなちるさと)
たちばなの 香をなつかしみ ほととぎす 花ちるさとを たずねてぞとふ
須磨(すま)
うきめかる いせをのあまを 思ひやれ もしほたるてふ すまのうらにて
明石(あかし)
秋の夜の つきげのこまよ わがこふる 雲ゐをかけれ ときのまも見ん
澪標(みおつくし)
かずならで なにはのことも かひなきに なにみをつくし おもひそめけん
蓬生(よもぎう)
たづねても われこそとはめ 道もなく ふかきよもぎが もとのこころを
関屋(せきや)
あふさかの せきやいかなる せきなれば しげきなげきの 中をわくらん
絵合(えあわせ)
うきめ見し そのをりよりも けふはまた 過にしかたに かへるなみだか
松風(まつかぜ)
身をかへて ひとりかへれる ふるさとに 聞しににたる まつかぜぞふく
薄雲(うすぐも)
いりひさす みねにたなびく うす雲は 物おもふそでに いろやまがへる
朝顔(あさがお)
見しをりの 露わすられぬ あさがほの 花のさかりは すぎやしぬらん
少女(おとめ)
おとめ子が 神さひぬらし あまつそで ふるきよのとも よはひへぬれば
玉鬘(たまかずら)
恋わたる 身はそれなれど 玉かづら いかなるすぢを たずねきぬらん
初音(はつね)
とし月を まつにひかれて ふる人に けふ鶯の はつねきかせよ
胡蝶(こちょう)
花ぞのの こてふをささや したくさに 秋まつむしは うとくみるらん
蛍(ほたる)
聲はせで 身をのみこがす ほたるこそ いふよりまさる おもひなるらん
常夏(とこなつ)
なでしこの とこなつかしき 色を見ば もとのかきねを 人やたづねん
篝火(かがりび)
かがり火に たちそふ恋の けふりこそ よにはたえせぬ ほのほなるらん
野分(のわき)
風さわぎ むらくもまよふ ゆふべにも わするるまなく わすられぬ君
行幸(みゆき)
をしほ山 みゆきつもれる 松ばらに けふばかりなる 跡やなからむ
藤袴(ふじばかま)[蘭]
おなじのの つゆにやぬるる ふぢばかま あはれはかけよ かごとばかりを
真木柱(まきばしら)
いまはとて 宿かれぬとも なれ来つる まきのはしらよ われをわするな
梅枝(うめがえ)
はなの香は ちりにし枝に とまらねど うつらん袖に あさくしまめや
藤裏葉(ふじのうらば)
春日さす ふぢのうらばの うちとけて 君しおもはば われもたのまん
若菜 上(わかな じょう)
こまつばら すゑのよはひに ひかれてや 野べのわかなも としをつむべき
若菜 下(わかな げ)
夕やみは みちたどたどし 月まちて かへれわがせこ そのまにも見ん
柏木(かしわぎ)
いまはとて もえんけふりも むすぼぼれ たへぬおもひの なをやのこらん
横笛(よこぶえ)
よこぶえの しらべはことに かはらぬを むなしくなりし ねこそつきせね
鈴虫(すずむし)
こころもて 草のやどりを いとへども なをすずむしの こゑぞふりせぬ
夕霧(ゆうぎり)
やまざとの あはれをそふる ゆふぎりに たちいでむかたも なきここちして
御法(みのり)
たえぬべき 御法ながらぞ たのまるる よよにとむすぶ 中のちぎりは
幻(まぼろし)
おほそらを かよふまぼろし 夢にだに 見へこぬ玉の ゆくゑたづねよ
匂宮(におう(の)みや)
おぼつかな たれにとはふし いかにして はじめもはても しらぬわが身ぞ
紅梅(こうばい)
心ありて かぜの匂はす そののむめに まつうぐひすの とはずやあるべき
竹河(たけかわ)
たけ川の はしうちいでし ひとふしに ふかきこころの そこはしりきや
橋姫(はしひめ)
はしひめの こころをくみて たかせさす さほのしずくに 袖ぞぬれぬる
椎本(しいがもと)
たちよらむ かげとたのみし しゐがもと むなしきとこに なりにけるかな
総角(あげまき)
あげまきに ながきちぎりを むすびこめ おなじところに よりもあはなん
早蕨(さわらび)
このはるは たれにか見せん なき人の かたみにつめる みねのさわらび
宿木(やどりぎ)
やどりきと おもひ出ずは このもとの たびねもいかに さびしからまし
東屋(あずまや)
さしとむる むぐらやしげき あづまやの あまりほどふる あまそそぎかな
浮舟(うきふね)
たちばなの こじまの色は かはらじを このうきふねぞ ゆくゑしられぬ
蜻蛉(かげろう)
ありと見て 手にはとられず 見ればまた ゆくゑもしらず きへしかげろふ
手習(てならい)
身をなげし なみだの川の はやきせを しがらみかけて たれかとどめし
夢浮橋(ゆめのうきはし)
のりのした たづぬるみちを しるべにて おもはぬ山に ふみまよふかな
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Last updated : 2022/11/23