= 日本最初の図解事典 =
訓蒙図彙 きんもうずい 』を見る
= 禽鳥(きんちょう)=

《禽鳥(きんちょう)》
鳳凰
ほうおう/ほうこう
鳳鳥也。雄を鳳と曰い、雌を鳳と曰う。鳳皇、瑞鶠、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
ほうおう
孔翠
こうすい
孔雀也。一名越鳥。尾端一寸を珠毛と名づく。
《頭書増補訓蒙図彙》
孔雀・くじゃく
鸚鵡
おうむ/えいぶ
鸚鵡。鸚哥、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
おうむ
杜鵑
とけん
ほととぎす、杜宇、子規、子雟、鶗鴂、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
とけん/ほととぎす
鶺鴒
せきれい
にわくなぶり。いしたたき。脊令、斵鴒、雝渠、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
せきれい/いしたたき
啄木
たくぼく
てらつつき、斵木、鴷、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
たくぼく/てらつつき
鷦鷯
しょうりょう
さざき。俗に云う、みそさざい。䳂鷯、鷦𪃧、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
しょうりょう/みそざざい
蝙蝠
へんふく
かわぼり、伏翼、服翼、蟙䘃、仙鼠、天鼠、飛鼠、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
へんふく/こうもり
鸕鷀
ろじ
う、しまつどり、鷧、鳥鬼、水老鴉、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
ろじ/う
鶬鴰
そうかつ
まなづる、鶬鶏也。亦伹鶬と称す。又麋鴰、鴰鹿と名づく。
《頭書増補訓蒙図彙》
そうかつ/まなづる
鴛鴦
えんおう
おし匹鳥、同じ。鳬類也。大なる者を鸂鶒と為す。図する所蓋是也。鸂鷘、渓鵡、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
えんおう/おしどり
鸊鷉
へきてい
にお、いよめ、俗に云う、かいつぶり。
《頭書増補訓蒙図彙》
へきこ/へきてい/かいつぶり
かく
つる、たづ、一名仙禽。
《頭書増補訓蒙図彙》
かく/つる
かん
おおとり、俗に誤て呼て鴻と為す、皂君、負釜、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
かん
よう/おう
たか、鷙鳥也。一歳を黄鷹と曰う、わかたか、二歳を鳽鷹と曰う、かたがえり、三歳を鶬鷹と曰う、おおたか。
《頭書増補訓蒙図彙》
たか/よう
しゅう
わし、鵰、同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
しゅう/わし
えん
とび、鴟、同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
えん/とび
きょう
ふくろう、さけ、鴟鵂也。一名猫頭鷹。今按ずるに、梟は即鴞也。又梟鴟と名づく、鴟鵂に非ず。此云わくぬえ歟。
《頭書増補訓蒙図彙》
きょう/ふくろう
よう
はしたか、俗に云う、はいたか。鷂の小なる者を兄鷂と為す。このり更小なる者を雀鷂と為す。すずみだか、つみ。
《頭書増補訓蒙図彙》
よう/はしたか
しゅん
はやぶさ、鶽、同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
じゅん/はやぶさ
こう
ひしくい。
《頭書増補訓蒙図彙》
こう/ひしくい
こう
くぐい、俗に云う、はくちょう。一名天鵞。
《頭書増補訓蒙図彙》
こう/くぐい
俗に云う、とうがん、鵝、同じ。一名舒鴈、蒼鵞有り、白鵞有り。
《頭書増補訓蒙図彙》
が/とうがん
がん
かり、雁、同じ。一名陽鳥。又白鴈有り。
《頭書増補訓蒙図彙》
がん/かり
おう
かもめ。鷖、同じ。江鷗有り、かわがもめ。海鷗有り、うみがもめ。
《頭書増補訓蒙図彙》
おう/かもめ
かも、鳧、鸍、野鴨、野鶩、並びに同じ。刀鴨、或いは云わく、たがえ。
《頭書増補訓蒙図彙》
ぶ/かも
さぎ、鷺鷥也。頭に糸無く脚黄なる者を白鶴子と名づく。又蒼鷺有り。みとさぎ、俗に云う、あおさぎ。
《頭書増補訓蒙図彙》
ろ/さぎ
ぼく/ぶ
あひる、鴨、𪀋、舒鳬、家鳬、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
ふ/あひる
鸎・鶯
おう
うぐいす、鴬、黄鳥、黄鸝、倉庚、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
おう/うぐいす
えん
つばくらめ、つばめ、鷰、燕燕、乙鳥、玄鳥、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
えん/つばくら
ひ/が
ひえどり。未だ詳かならず。或いは云わく図する所白頭翁也。蓋し鶻嘲鶌鳩之類歟。
《頭書増補訓蒙図彙》
ひ/ひよどり
しゃく
かささぎ。喜鵲也。
《頭書増補訓蒙図彙》
じゃく/かささぎ
からす、俗に云う、はしぶと、老鴉、大嘴烏也。雅、鵶、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
あ/からす
からす、茲烏也。茲鴉、孝烏、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
う/からす
きゅう/く
はと、総名也。図する所斑鳩也。つちくれ小にして而斑無き者を䳡と為す。鳩子を䳕鳩と曰い、糠鳩と曰う。
《頭書増補訓蒙図彙》
きゅう/はと
鴿
こう
いえばと。鵓鴿、飛奴、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
こう/いえばと
いつ
しぎ。一に曰わく、鸗也。又曰わく、田鳥。
《頭書増補訓蒙図彙》
いつ/しぎ
じゅん
うづら。小にして而黒色無を斑鷃と為す、かやくき、鴽、同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
じゅん/うずら
とう
つぐみ。未だ詳かならず。一に曰わく、馬鳥。
《頭書増補訓蒙図彙》
とう/つぐみ
けき
もず。鴂、同じ。一名伯労。
《頭書増補訓蒙図彙》
けき/もず
じゃく
すずめ。爵、同じ。瓦雀也。老いたるを麻雀と曰い、小なるを黄雀と曰う、黄口と曰う。あくちすずめ、又白雀有り。
《頭書増補訓蒙図彙》
じゃく/すずめ
しとく、一に曰わく巫鳥、並未だ詳かならず。今按ずるに蓋し蒿雀也。
《頭書増補訓蒙図彙》
ふ/しとと
りゅう
そい。今云う、かわせみ、魚狗也。魚虎、翠碧鳥、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
りゅう/かわせみ
かく
みさご。魚鷹也。雎鳩、雎鳩、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
がく/みさご
けい
にわとり。鶏、同じ。一名翰音、梵名鳩七咤。丹雄鶏、あぶらとり、朱鶏、同じ。黄雌鶏、かしわ、めどり。
《頭書増補訓蒙図彙》
けい/にわとり
きぎす。きじ。野鶏也。〓、夏翟、並びに同じ。白雉を鵫雉と曰う。
《頭書増補訓蒙図彙》
ち/きじ
らん
かいご。俗に云う、たまご。毈、すもり、卵孵らざる也。
《頭書増補訓蒙図彙》
らん/たまご
すう
ひな、俗に云う、ひよこ。鳥生れて須らく母之に食をあたうべき者、之を鷇と謂う。ひな燕雀之類是也。生れて而自ら食する者之を雛と謂う。鶏雉之類是也。
《頭書増補訓蒙図彙》
すう/ひな/ひよこ
は、翎、翰、並びに同じ。翮、はね、羽根也。羽茎也。翈、かざきり、翮上の短羽也。
《頭書増補訓蒙図彙》
う/は
よく
つばさ。翅、同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
よく/つばさ
くちばし。觜、同じ。喙、くちさきら、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
し/くちばし
び/み
お。臎、ひたれ、おじし。俗に云う、としり。
《頭書増補訓蒙図彙》
び/お
鶤鶏
こんけい
俗に云う、とうまる。傖鶏、同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
こんけい/とうまる
矮鶏
わいけい
俗に云う、ちゃぼ。
《頭書増補訓蒙図彙》
わいけい/ちゃぼ
錦鶏
きんけい
鷩雉。采鶏、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
きんけい
綬鶏
じゅけい
吐綬鶏也。鷊綬鳥、吐錦鶏、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
吐綬鶏・とじゅけい
山鶏
さんけい
やまどり。山雉、鸐雉、並びに同じ。大なる者を鷮雉と名づく。
《頭書増補訓蒙図彙》
さんけい/やまどり
火鶏
かけい
駝鳥也。又駱駝鶴と名づく。
《頭書増補訓蒙図彙》
かけい
竹鶏
ちくけい
今按ずるに俗に云う、やましぎ。山菌子、泥滑滑、並びに同じ。或いは云わく、山和尚、亦同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
ちくけい/山しぎ
秧鶏
おうけい/ようけい
今按ずるに、くいな。或いは云わく、鼃鳥。俗に水鶏と名づく、然れども水鶏は是鷛渠の一名。今按ずるに俗に云う、ばん。
《頭書増補訓蒙図彙》
おうけい/くいな
青鳩
せいきゅう
今按ずるに、やまばと。俗に云う、きばと。青䳡、黄褐侯、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
せいきゅう/やまばと
鳲鳩
しきゅう
今按ずるに俗に云う、かっこうどり、布穀也。ふふどり、布谷、獲穀、郭公、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
しきゅう/としよりこい/かっこ
角鴟
かくし
つく、みみつく、木兎也。一名老鵵。
《頭書増補訓蒙図彙》
かくし/みみずく
怪鴟
かいし
よたか。今按ずるに、怪鴟も亦鴟鵂の一名也。図する所は是鵂鶹歟。
《頭書増補訓蒙図彙》
かいし/よだか
皂鵰
そうしゅう
くまたか
《頭書増補訓蒙図彙》
そうしゅう/くまたか
紅鶴
こうかく
つき。俗に云う、とう。蓋鳭の字の一肯也。此鳥に非ず。紅鶴一名朱鷺。
《頭書増補訓蒙図彙》
こうかく/とう
白鷴
はくかん
又白〓に作る。一名閑客。
《頭書増補訓蒙図彙》
はくかん
烏鳳
うほう
今按ずるに俗に云う、おながどり。王母鳥也。鳥鳳は蓋し王母の一名也。
《頭書増補訓蒙図彙》
うほう/おながどり
雲雀
うんじゃく
ひばり。今按ずるに、此鳥蓋し天鸙也。一名鷚。
《頭書増補訓蒙図彙》
うんじゃく/ひばり
翠雀
すいしゃく
今按ずるに俗に云う、るり。又曰わく、翠鳥。
《頭書増補訓蒙図彙》
すいじゃく/るり
画眉
がび
今按ずるに、ほほじろ。画眉鳥也。又〓鶥に作る。
《頭書増補訓蒙図彙》
がび/ほおじろ
蝋嘴
ろうし
今按ずるに俗に云う、まめどり、まめまし、桑鳸也。一名窃脂。
《頭書増補訓蒙図彙》
ろうし/まめとり
山鵲
さんしゃく
一名鷽、又雗と名づく。
《頭書増補訓蒙図彙》
さんじゃく
練鵲
れんしゃく
練雀、帯鳥、並びに同じ。俗に所謂連雀は此鳥に非ず。今並びに之を図す。
《頭書増補訓蒙図彙》
れんじゃく
鵁鶄
こうせい
今按ずるに俗に云う、ごいさぎ。鳽、交目、交矑、茭鶏、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
こうじゃく/ごいさぎ
鸜鵒
くよく
哵哵鳥也。鴝鵒、八歌、並びに同じ。
《頭書増補訓蒙図彙》
くよく/ははちょう

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Last updated : 2023/05/25