「近世商賈盡狂歌合」に見る
『江戸時代の行商人と売り声』
= 石塚豊芥子 =

茄子薬なすびぐすり 八方散はっぽうさん
近世商賈尽狂歌合・茄子薬 八方散
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 ・原文/翻刻(歴史的仮名遣い。*変体仮名は現用に置き換え)

《近世商賈盡狂歌合》


茄子薬 八方散



毎年ン四月より八月まて
御披露を申に
八方さん
なすびくすり
いぼとほくろは
即座に ぬける
あさ
なまづしら雲に
妙薬
 ・読み下し(現代仮名遣い・漢字交じり・振り仮名)

《近世商賈尽狂歌合》


茄子薬 八方散

なすびぐすり はっぽうさん


毎年ん四月より八月まで
御披露を申すに
八方散はっぽうさん
茄子薬なすびぐすり
いぼとほくろは
即座に 抜ける
あざ
なまづ しら雲に
妙薬みょうやく
『茄子薬 八方散』(石塚豊芥子・近世商賈尽狂歌合)
・原文/翻刻(歴史的仮名遣い。*変体仮名は現用に置き換え)
毎年ン四月より八月まて
御披露を申に
八方さん
なすびくすり
いぼとほくろは
即座に ぬける
あさ
なまづしら雲に
妙薬
・読み下し(現代仮名遣い・漢字交じり・振り仮名)
毎年ん四月より八月まで
御披露を申すに
八方散はっぽうさん
茄子薬なすびぐすり
いぼとほくろは
即座に 抜ける
あざ
なまづ しら雲に
妙薬みょうやく

近世商賈尽きんせいあきないづくし狂歌合きょうかあわせは、江戸時代後期の考証家、石塚豊芥子いしづかほうかいしなどによる、嘉永5年(1852年) の作品です。

商人尽し狂歌合」「仕出し商人尽し歌合」などとも呼ばれます。

 この本のタイトルは「商売」(旧字体で「商賣」)ではなく、「商賈(しょうこ)」です。商賈は商人のこと(商売の意味にも使われる)で、この本の別名の「商人尽し狂歌合」「仕出し商人尽し歌合」でも「商人」が使われています。

 画像は国立国会図書館所蔵によります。このページでは、画像を明るくするために当サイト独自の色彩補正を行っており、国立国会図書館が公開している原画とは色調が若干違います。


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Last updated : 2022/11/23