『浮世絵・錦絵』 などを見る「目次」 

絵本江戸土産えほんえどみやげ・くずし字を読む
= 隅田堤 花盛 =

《隅田堤 花盛》
《翻刻》
隅田堤 花盛  隅田の堤は 吾妻橋より千住大橋の際にいたる いといと長き堤の上に むかし亨保の頃とかや 芳野の桜を植えられしとて 今も弥生の中空には雲か雪かと咲きつづく 実に仙境のさまにも勝れり

《現代表記》
隅田堤 すみだづつみ  花盛はなざかり  隅田すみだつつみは、吾妻橋あずまばしより千住大橋せんじゅおおはしきわにいたる、いといと長き堤の上に、昔亨保きょうほの頃とかや、芳野よしのの桜を植えられしとて、今も弥生やよい中空なかぞらには雲か雪かと咲き続く、仙境せんきょうのさまにもまされり。

亨保きょうほう は、1716年から1736年。 亨保元年は、
芳野よしのは、吉野に同じ。
*この地図の初期設定での中心点は、吾妻橋から千住大橋にかけての「隅田の堤」とされる付近。初期設定の左の地図は関東平野迅速測図と呼ばれる地図で、明治前期の、明治13年〈1880年〉から明治19年〈1886年〉にかけての関東平野。

おすすめサイト・関連サイト…

Last updated : 2022/11/23