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= 今戸 瓦竃 =

《今戸 瓦竃》
《翻刻》
今戸 瓦竃  この所は 山谷に鄰り 隅田川の西岸なれば 風景元よりよきがうへに この所にて瓦を製す竈幾個が連なりて 口をひらくとき立昇る煙は 蜑が塩屋に異ならず

《現代表記》
今戸いまど 瓦竃かわらがま   このところは、山谷さんやとなり、隅田川すみだがわ西岸せいがんなれば、風景ふうけいもとよりよきがうえに、この所にてかわらせいかまど幾個がつらなりて、口をひらくとき立昇たちのぼけむりは、あま塩屋しおやことならず。

あまは、海に潜って貝類や海藻をとることを仕事とする人。海人・海士・海女とも。ここでは、藻塩もしおを焼くことを仕事とする人、塩を作ることを仕事とする人を指している。

*広重は、名所江戸百景     で、「墨田河橋場の渡かわら竈」として橋場の渡を望む構図で瓦竃を描く。
*説明は、などの意。
*万治は、1658年から1661年。
漢字かな
*この地図の初期設定での中心点は今戸付近。初期設定の左の地図は関東平野迅速測図と呼ばれる地図で、明治前期の、明治13年〈1880年〉から明治19年〈1886年〉にかけての関東平野。

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Last updated : 2022/11/23