モールス符号・モールス信号とは

 《モールス符号・モールス信号とは》

  • モールス信号は、短い符号と長い符号だけで文字や数字を表します。
  • 例えば、遭難信号の「SOS 」は、「・・・ --- ・・・」(トトトツーツーツートトト)と表します。「SOS」は、字間を空けずに3文字を続けて1文字として打ちます。文字で表す場合、SOSのように上線を引いて、字間を空けずに送信する符号であることを表します。
    [上の「SOS」をクリックすると音が出ます]
  • 「SOS」には意味はなく、最も打電しやすく、かつ聞き取りやすい符号として採用されたということです。モールス信号は、長点同士・短点同士・長短点の間は短点1つ分、文字間は短点3つ分、単語間は短点7つ分空けるのが規則ですが、「SOS」は3文字を続けて1文字として打ち、文字で示す場合は上線を引いて表します。
  • 「SOS」が世界共通の遭難信号として採用が決まったのは、1906年(明治39年)に開かれた「第1回国際無線電信会議」でした。「第1回国際無線電信会議」はドイツ・ベルリンにおいて、日本を含む27か国が参加して開かれました。この会議で「SOS」が遭難信号として採択され、正式に批准されたのは1908年(明治41年)7月1日でした。
  • 【参考・通信白書】
    『1837年に電信が発明され、やがて電報が国際間に送受されるようになると、国家間の協定がどうしても必要になった。かくて1865年、欧州の20か国がパリに集まり、国際間の電報の取扱いを円滑にするため万国電信連合を設立した。更に、19世紀の末葉、無線による遠隔地間の通信が実用化され、通信が電波に乗って容易に国境を越えることになり、1906年ベルリンにおいて、27か国の参加で最初の国際無線電信会議が開かれ、国際無線電信連合が結成された。さらに、1932年のマドリッド会議において万国電信連合と統合されて国際電気通信連合(ITU)が成立した。』
    (出典・参考:総務省/昭和48年版 通信白書)
  • 「SOS」を世界で初めて発信したのは、1909年に遭難したイギリスの「スラボニア号」とされています。「スラボニア号」が遭難したのは1909年6月10日で、ポルトガル沖のアゾレス諸島での難破でした。この時に、世界で初めてモールス信号の遭難信号「SOS」が、遭難を知らせ救助を要請する信号として発信されました。
    出典・参考:『雑学・世界なんでもかんでも「最初のこと」[講談社+α文庫 1998年 著:パトリック・ロバートソン 訳:大出健 底本 1994年「The Shell Book of Firsts」]』)
  • 1912年4月14日に起きた、乗客乗員2,228人中、1,523人が死亡、生存者705人という大海難事故となったタイタニック号遭難の際にも「SOS」が発信されています。この時は、わずか16kmの距離をカリフォルニア号が航行していましたが、タイタニック号の「SOS」を受信出来ず、「SOS」を受信し現場に向かったのは90kmも離れていたカルパシア号だったということです。カリフォルニア号は、無線局運用時間が終了していて「SOS」を受信していなかったと言われていて、カルパシア号が到着したのはタイタニック号が沈没してから数時間が経ってしまっており、「SOS」の発信にもかかわらず近くを航行する船舶が受信していなかったということが教訓となって、以後の国際会議などで通信の環境が整えられて行ったとされています。
  • モールス符号は、アメリカのサミュエル・モールス(Samuel Finley Breese Morse)という人が考案しました。モールス(モース)は、1837年に電磁石を使った「モールス電信機」を発明しました。モールス符号は、日本では「トン・ツー」とも呼ばれます。
  • モールス符号は、伝送能率を考慮して一般の英文での使用頻度の多い文字ほど短い符号が割り当てられているとされます。アルファベットの頻度順に分類したページがこちらにあります
  • 通信技術の発達により、モールス信号は現在では使われなくなってきています。

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