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絵本江戸土産(えほんえどみやげ)・くずし字を読む
= 佃 白魚網 夜景/狼煙打上の図 =

《佃 白魚網 夜景》
《翻刻》
佃 白魚網 夜景  永代橋の向ひを佃嶋という ここに住吉明神を祀る この辺 冬より初春に至り四つ手網をはりて白魚を漁る 終夜篝火をたきて 風景詩歌に詠ずるとも余りあるべし

《現代表記》
佃(つくだ) 白魚網(しらうお) 夜景(やけい)  永代橋(えいたいばし)の向(むか)いを佃嶋(つくだじま)という。ここに住吉明神(すみよしみょうじん)を祀(まつ)る。この辺(へん)、冬より初春に至り四つ手網(よつであみ)をはりて白魚(しらうお)を漁(すなど)る。終夜(よもすがら)篝火(かがりび)をたきて、風景(ふうけい)詩歌(しいか)に詠(えい)ずるとも余(あま)りあるべし。
*説明は、などの意。
*万治は、1658年から1661年。
漢字(かな)
《同所 狼煙打上の図》
《翻刻》
同所 狼煙打上の図 毎年夏の末より秋に至り この嶋にて狼煙の稽古あり 都下の老若 扁舟に棹して是を見物す 宛も湖に木の葉の散浮が如し

《現代表記》
同所 狼煙(ろうえん)打上(うちあげ)の図 毎年(まいねん)夏の末(すえ)より秋に至り、この島(しま)にて狼煙(のろし)の稽古(けいこ)あり。都下の老若(ろうにゃく)、扁舟(へんしゅう)に棹(さおさ)して是(これ)を見物(けんぶつ)す。宛(あたか)も湖(みずうみ)に木(こ)の葉(は)の散浮(ちりうかぶ)が如(ごと)し。

*佃島は、第十編での「佃島」でも描かれる。第十編「佃島」   (第十編の絵は広重二代)
*説明は、などの意。
*万治は、1658年から1661年。
漢字(かな)
*この地図の初期設定での中心点は佃島付近。初期設定の左の地図は関東平野迅速測図と呼ばれる地図で、明治前期の、明治13年〈1880年〉から明治19年〈1886年〉にかけての関東平野。
*迅速測図では、埋め立てが進む前の佃島の様子がよく分かる。隣は、日本の近代的造船業の発祥の地とされる石川島で「造船所」の記載も確認できる。

Last updated : 2025/12/26