作品に出てくる、国名・地名の漢字表記
[ ハ行 ]

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国名・地名の漢字表記50音順一覧へ
 外国名・外国地名の漢字一文字略称 
作家
作品
与謝野晶子

【三面一体の生活へ】
前年の海牙ハーグにおける万国平和会議のように形式的なものでなくて、人道的平和運動の実際的要求が欧洲の戦場とその背後の交戦国民との間に血に染りながら動いていると思います。

大杉栄

【日本脱出記】
フランスの船は、海防ハイフォンとか西貢サイゴンとかの、領交趾支那の港に寄る。そして、そこからまた、満期になったフランスの下士官どもや兵隊が大勢乗った。

国枝史郎

【秀吉・家康二英雄の対南洋外交】
 日本と南洋諸国、即ち呂宋ルソン媽港マカオ安南東京占城チャンパ柬埔塞カンボジア暹羅シャム太泥パタニ等と貿易をしたのは相当旧くからであるが、それらの国々へ渡航する船舶に対し、官許の免許状(朱印)を与えて、公に貿易を許可したのは豊臣秀吉で、それは我国の文禄元年、西暦の一五九二年のことであり、爾来御朱印船は、呂宋ルソンのマニラ市を中心として、南洋貿易を営み、平和のうちに巨利を博し、朱印を許した秀吉は、それらの船の持来たした珍奇の器物をあがなって心を喜ばせていた。

宮本百合子

【獄中への手紙 一九四五年(昭和二十年)】
金永鍵(この人は仏印河内ハノイ 、仏国東洋学院同本部の図書主任)。

夏目漱石

【点頭録】
開戦の劈頭へきとうから首都 巴里パリーおびやかされやうとした 仏蘭西フランス人の脳裏には国民よりも はるかに深くこの軍国主義の影響が刻み付けられたに違ない。たゞでさへうして 独逸ドイツに復讐してやらうかと考へ続けに考へて来た彼等が、

与謝野晶子

【鏡心灯語 抄】
私はピカデリイやグラン・ブルヴァルの繁華な大通で、倫敦ロンドン人や巴里パリイ人の車馬と群衆とが少しの喧囂けんごうも少しの衝突もせずに軽快な行進を続けて行くのを見て驚かずにいられなかった。

岡本かの子

【異国食餌抄】
寒い季節になると巴里パリの魚屋の店頭にはこうして産地から来た蝸牛がかごの中をまわっている。

岡本かの子

【異国食餌抄】
わたしのことをふならば
シベリアをき、独逸ドイツき、
君を慕うてはるばると
その巴里パリイまでいた月、

夢野久作

【暗黒公使(ダーク・ミニスター)】
私は去る一九二一年(大正十年)の春以来、応用化学の本場である仏蘭西フランス巴里パリードーフィン街四十番地の古ぼけた裏屋敷の二階に下宿住居ずまいをして、

谷譲次

【踊る地平線 海のモザイク】
欧羅巴ヨーロッパを歩きつくすためには、私たちの前には、まだ残っている土地がある。で、早々に 伊太利イタリーを離れた私達は、北上して雪の 瑞西スイツルに遊び、そこから 墺太利オウスタリー 維納ウインナに出て、あのへんを歩き廻ってチェッコ・スロヴキアへ這入り、プラアグに泊り、それから 独逸ドイツを抜けて 巴里パリーへ帰ったのが三月末だった。

田中英光

【オリンポスの果実】
聖林ハリウッドに入ると、フォオド・シボレエを自動車カアではなく機械マシンだと称する国だけあって、ぼく達の車も見劣みおとりするような瀟洒しょうしゃな自動車が一杯いっぱいで、建物も白堊はくあや銀色に塗られたのが多く、光り耀かがやくような街でした。

夏目漱石

【門】
「おれみたような腰弁こしべんは、殺されちゃ厭だが、伊藤さんみたような人は、 哈爾賓 ハルピン へ行って殺される方がいいんだよ」と宗助が始めて調子づいた口をいた。
「あら、なぜ」
「なぜって伊藤さんは殺されたから、歴史的に偉い人になれるのさ。ただ死んで御覧、こうはいかないよ」

谷譲次

【踊る地平線】
いま 哈爾賓 ハルビン の市中をあめりか人らしい夫婦が自動車を乗りまわして、いたるところで車上から銀貨銅貨を現実に撒き散らして歩いている。何かの功徳かそれとも単なるものずきかも知れないが、「見知らぬ紳士ニエイズベストヌイ・ゴスポジン」として新聞も騒ぎ、みんなそのはなしで持ちきりだ。

宮本百合子

【獄中への手紙 一九四一年(昭和十六年)】
十月二十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(「ロシヤ寺院・哈爾浜ハルビン」の写真絵はがき)〕

太宰治

【惜別】
亜米利加アメリカも、かねて東洋に進み出る時機をうかがっていたが、遂にその頃、布哇ハワイを得て、さらに長駆東洋侵略の歩をすすめて西班牙イスパニヤと戦い比律賓フィリッピンを取り、

梶井基次郎

【海】
布哇ハワイが見える。印度インド洋が見える。月光に洗われたべンガル湾が見える。現在眼の前の海なんてものはそれに比べたらラフな素材にしか過ぎない。

与謝野晶子

【激動の中を行く】
私が昨年の九州旅行で聞いた事ですが、布哇ハワイや北やその他へ出稼ぎしている彼地方の男女は、毎年尠からぬ額の金を郷里へ送って父母の慰安とし、弟妹の教育費に当てる者が多く、中には家倉を新築させ、田畑を買わしめる者さえあるといいます。

夢野久作

【暗黒公使(ダーク・ミニスター)】
更に日本がの日同盟を廃棄し、 新嘉坡シンガポール濠洲海軍の脅威を覚悟しつつ日の秘密協商の成立に焦慮しているのは何のためでもない。日本が ふつりょう 印度インドに於ける豊富な油田に着眼した結果だと伝えられておりますが、この憐れな石油乞食と化しつつある日本民族の状態を 布哇ハワイ 比律賓ヒリッピンに居る国の太平洋艦隊が如何にせせら笑っておりました事か。

齋藤茂吉

【接吻】
安料理の匈牙利ハンガリーグラシユが、一万五千クロネであるから、なるほど、「あそこの飯は少し高いよ」であつた。

内田魯庵

【灰燼十万巻(丸善炎上の記)】
現行書目にしも、英独仏露伊西以外、和蘭、瑞西、波蘭、瑞典、那威、澳太利匈牙利葡萄牙、墨西哥、アルゼンチン、将た印度、波斯、中央亜細亜あたりまでの各国書目を一と通り揃えていた。

ニコライ・ゴーゴリ
平井肇訳

【狂人日記】
まつたくの話が、おれは月の至つて軟らかで脆いことを想像すると、ほんとに心配で心配でたまらない。大抵、月は漢堡ハンブルグでこしらへてゐるが、どうも出來がよくない。英吉利がそれに目をつけないのがおれには不思議でならん。

 
作家
作品
夢野久作

【暗黒公使(ダーク・ミニスター)】
日本では日同盟のお代りとなるべく締結された日協約が、更に一歩を進めて、 新嘉坡シンガポールと、 比律賓ヒリッピンに於ける海軍根拠地を同時に脅かすべく、印度インドに関する秘密協商となって進行し初めていた。
*編注:比律賓(フィリピン)

吉行エイスケ

孟買ボンベイ挿話】
孟買の花嫁である万国女のいる孟買市場の裏街では天幕の舞台で、緬甸ビルマの女がバゴダ踊をおどっている。

 
作家
作品
田中英光

【オリンポスの果実】
ネルチンスキイというのは一船おくれて日本に遠征えんせいに来るはず芬蘭フィンランドの陸上選手監督かんとくで、一足先きに事務上の連絡旁々れんらくかたがたこの船に乗った、中年の好紳士こうしんしです。

谷譲次

【踊る地平線 白夜幻想曲】
フィンランド国―― 芬蘭土フィンランド語ではスオミ、Suomi ――の首府へルシングフォウス―― 芬蘭土フィンランド語でヘルシンキ――は、密林と海にかこまれた、泣き出したいほどさびしい貧しい町だった。

芥川龍之介

【MENSURA ZOILI】
「外国から輸入される書物や絵を、一々これにかけて見て、無価値な物は、絶対に輸入を禁止するためです。この頃では、日本、 英吉利 イギリス 独逸 ドイツ 墺太利 オオストリイ 仏蘭西 フランス 露西亜 ロシア 伊太利 イタリイ 西班牙 スペイン 亜米利加 アメリカ 瑞典 スウエエデン 諾威 ノオルウエエ などから来る作品が、皆、一度はかけられるそうですが、どうも日本の物は、あまり成績がよくないようですよ。

島崎藤村

【芽生】
君は仏蘭西フランスへ再度の渡航を終えて、新たに画室を構えていた。そこへ私が訪ねて行って、それから大久保辺を尋ね歩いた。

上田敏訳詩集

【海潮音】
巻中収むる処の詩五十七章、詩家二十九人、伊太利亜イタリアに三人、英吉利イギリスに四人、独逸ドイツに七人、プロヴァンスに一人、しかして仏蘭西フランスには十四人の多きに達し、さきの高踏派と今の象徴派とに属する者その大部を占む。

夏目漱石

【点頭録】
従つて個人としての同情や反感を度外に置くと、独逸ドイツだの仏蘭西フランスだの英吉利イギリスだのといふ国名は、自分に取つてもう重要な言葉でも何でもなくなつて仕舞しまつた。

堀辰雄

【旅の絵】
そんな奥まった小さな部屋へはいると、いきなりT君仏蘭西フランスの何処とかの田舎いなかで泊ったことのある古い旅籠はたごの部屋にそれがそっくりだと言い出したので、私もそうかなあと思いながら、

岡本かの子

【異国食餌抄】
御堂おだうの前のとをの墓、
仏蘭西フランスぶねつた
重いとがゆゑ死んだ人、
その思出おもひでのかなしさか。

徳冨蘆花

【熊の足跡】
待合室では、眞赤に喰ひ醉うた金襴の袈裟の坊さんが、佛蘭西フランス人らしい髯の長い宣教師を捉へて、色々管を捲いて居る。宣教師は笑ひながら好い加減にあしらつて居る。

与謝野晶子

【巴里まで】
十九日の朝佛蘭西フランスの國境で汽車賃を十圓追加された。ボオイの獨逸人が物柔かな人に代つて初めて私はゆるやかな氣分になつた。

芥川龍之介

【長崎小品】
長崎画ながさきゑ英吉利イギリス人、法朗西フランス人、露西亜ロシヤ、(驚きし如く)おお! おお!

ハンス・クリスチアン・アンデルセン
森鷗外訳

【即興詩人】
西班牙スパニヤ いしだん法蘭西フランス大學院より ポルタ、デル、ポヽロ に至る。

内田魯庵

【灰燼十万巻(丸善炎上の記)】
現行書目にしも、英独露伊西以外、和蘭瑞西波蘭瑞典那威澳太利匈牙利葡萄牙墨西哥、アルゼンチン、将た印度、波斯、中央亜細亜あたりまでの各国書目を一と通り揃えていた。

小栗虫太郎

【紅毛傾城】
そうして、普魯西プロシヤから波蘭ポーランドを経て、魯西亜オロシャの本土に入り、それからは果てしのない旅を続けました。

宮沢賢治

【饑餓陣営 一幕】
特務曹長「なるほど 西蔵 チベット 馬のしるしがついて ります。 」(兵卒三これを嚥下す。)
大将「これは 普仏 ふふつ 戦争じゃ、」
特務曹長「 なるほどナポレオンポナパルドの首のしるしがついて居ります。

 
作家
作品
夢野久作

【暗黒公使(ダーク・ミニスター)】
一方に米国で催された国際オリンピック競技では、さしもに列国が歯を立て得なかった水上の強豪、米国の覇権を、名もない日本の小 河童連かっぱれんの手でタタキ落させ、何の苦もなく世界の水上王国の栄冠を奪い取らせるなぞ、胸のくような痛快な波紋を高々と、近代史上に蹴上げている。
 こうした母国の意気組を、はるかに 巴里パリーの片隅から眺めていると、片足を棺桶かんおけに突込んでいる私でさえ、真に血湧き肉躍るばかりである。
*編注:米国は、アメリカのこと

森鷗外

【食堂】
それからバクニンは、莫斯科モスコオ彼得堡ペテルブルグとの中間にあるPrjamuchinoプリヤムヒノで、貴家の家に生れた人で、砲兵の士官になったが、生れ附き乱を好むというたちなので、間もなく軍籍を脱して、欧羅巴中を遍歴して、

上田敏訳詩集

【海潮音】
訳者かつて十年の昔、白耳義ベルギー文学を紹介し、やや後れて、仏蘭西詩壇の新声、特にヴェルレエヌ、ヴェルハアレン、ロオデンバッハ、マラルメの事を説きし時、

太宰治

【女の決闘】
「アルフォンス・ド・ステルニイ氏は十一月にブルクセルに来て、自ら新曲悪魔の合奏を指揮すべし」と白耳義ベルギー独立新聞の紙上に出でしとき、府民は目をそばだてたり。

島崎藤村

【新生】
もし互の事情が許すなら、もう一度白耳義ベルジックのブラッセルか、倫敦ロンドンあたりで落合いたいもの

与謝野晶子

【三面一体の生活へ】
学者までも国家の奴隷として戦争を弁護し助長するような倒錯的陋態を誘致し、芸術も仏蘭西白耳義ベルギーの名高い大寺の建物のように、国家と国家の狂暴な戦争行為のために凌辱の憂目うきめを見る外はありません。

中里介山

【大菩薩峠 道庵と鰡八の巻】
白耳義ベルギー のウェッテレンというところに、最良の火薬機械の製造所があるということじゃ、その工場をぜひ見て来たいものだと思うている、しかし、それは他国の者には見せぬということじゃ、

夏目漱石

【吾輩は猫である】
吾輩は波斯ペルシャさんの猫のごとく黄を含める淡灰色にうるしのごとき斑入ふいりの皮膚を有している。これだけは誰が見ても疑うべからざる事実と思う。

与謝野晶子

【註釈与謝野寛全集】
いろいろの波斯ペルシヤのきれを切りはめて丘に掛けたる初夏の畑. 松戸の高等園芸学校の花畑であらう。色彩の多い、そして直線が主になつて出来た模様のペルシヤの更紗の其れをまた種類も幾つも混ぜて、

国枝史郎

【生死卍巴】
その硝子を無数に使っているのである。変にも奇にも見えたことであろう。その上に壁の合間などに、波斯ペルシヤ織りだの亜剌比亜アラビア織りだのの、高価らしい華麗な壁掛けなどが、現代の眼から見る時には、ペンキ画ぐらいしかの値打かちしかない――

直木三十五

【大衆文芸作法】
ここで兵士の描写が出ているが、後半に出て来る羅馬軍と波斯ペルシヤ軍との戦争は、すこぶる興味のあるものであった。波斯軍は戦象と云うのを用いている。

内田魯庵

【灰燼十万巻(丸善炎上の記)】
現行書目にしも、英独仏露伊西以外、和蘭瑞西波蘭瑞典那威澳太利匈牙利葡萄牙墨西哥、アルゼンチン、将た印度、波斯、中央亜細亜あたりまでの各国書目を一と通り揃えていた。

森鷗外

【舞姫】
されどこれのみにては、なほ我地位を覆へすに足らざりけんを、日比ひごろ伯林ベルリンの留學生の中にて、或る勢力ある一群と余との間に、面白からぬ關係ありて、彼人々は余を猜疑し、又遂に余を讒誣ざんぶするに至りぬ。

芥川龍之介

【手巾】
昔、先生が、伯林ベルリンに留学してゐた時分の事である。今のカイゼルのおとうさんに当る、ウイルヘルム第一世が、崩御された。先生は、この訃音ふいんを行きつけの珈琲店コオヒイてんで耳にしたが、

正岡子規

【墨汁一滴】
この頃伯林ベルリン灌仏会かんぶつえ滔々とうとうとして独逸ドイツ語で演説した文学士なんかにくらべると倫敦の日本人はよほど不景気と見える。

島崎藤村

【新生】
仏独国境の交通断絶以来全く消息を知ることの出来なかった伯林ベルリンの千村教授や、ミュウニッヒの慶応の留学生が倫敦ロンドンに落ち延びたことも分って来た。

与謝野晶子

【巴里まで】
考へ拔いた揚句今夜私は伯林ベルリンで降りるとボオイに云つたが不可いけないと云ふ。何うしても伯林で降りるのだと云つても頑として不可ないと云ふ。

齋藤茂吉

【接吻】
維也納の背後に維也納森林帯のあるのは、伯林ベルリンの背後に緑林帯グリユーネワルドのあるにひとしい。ただ緑林帯の稍人工的なるに比して、維也納森林帯はおのづからなる寂びと落付とをもつてゐる。 僕は Kobenzl にたどりついた。
*編注:維也納は、ウィーンのこと

 
作家
作品
与謝野晶子

【巴里まで】
私が心配しながら通つた波蘭ポオランドから掛けて獨逸ドイツの野は赤い八重櫻の盛りであつた。一重のはもう皆散つた後である。藤の花蔭に長い籐椅子に倚つて居る白衣の獨逸婦人などを美しく思つて過ぎた。

岡本かの子

【巴里祭】
春秋に展覧会の開かれるグラン・パレーの入口は真黒くしまっていて、プチ・パレーの方に波蘭ポーランドの工芸品展覧会の雪の山を描いたポスターが白い窓のように几帳面きちょうめんな間隔を置いて貼られてある。

小栗虫太郎

【紅毛傾城】
そうして、普魯西プロシヤから波蘭ポーランドを経て、魯西亜オロシャの本土に入り、それからは果てしのない旅を続けました。 その間私は、いつ海が見えるか、見えるかと思いながら、

谷譲次

【踊る地平線 ノウトルダムの妖怪】
土耳古トルコ人にもせるびや人にも諾威ノウルエー人にも波蘭ポーランド人にも、ぶらじりあんにもタヒチ人にも、そして日本人にも第二の故郷である異国者の自由港。

内田魯庵

【灰燼十万巻(丸善炎上の記)】
現行書目にしも、英独仏露伊西以外、和蘭瑞西波蘭瑞典那威澳太利匈牙利葡萄牙墨西哥、アルゼンチン、将た印度、波斯、中央亜細亜あたりまでの各国書目を一と通り揃えていた。

芥川龍之介

【煙草と悪魔】
そこで、この煙草は、誰の手で舶載されたかと云ふと、歴史家なら誰でも、葡萄牙ポルトガル人とか、西班牙スペイン人とか答へる。

夏目漱石

【マードック先生の『日本歴史』】
先生はわがくに歴史のうちで、葡萄牙ポルトガル人が十六世紀 に始めて日本を発見して以来織田、豊臣、徳川三氏を経て島原の内乱に至るまでの間、 いわゆる西交通の初期と称してしかるべき時期をえらんで、

橋本進吉

【国語音韻の変遷】
西洋人のは、室町末期に日本に来た宣教師の作ったもので、日本語について十分の観察をして当時の標準的音韻を葡萄牙ポルトガル式のローマ字綴で写したものであるから

内田魯庵

【灰燼十万巻(丸善炎上の記)】
現行書目にしも、英独仏露伊西以外、和蘭瑞西波蘭瑞典那威澳太利匈牙利葡萄牙墨西哥、アルゼンチン、将た印度、波斯、中央亜細亜あたりまでの各国書目を一と通り揃えていた。

吉行エイスケ

孟買ボンべイ挿話】
孟買の花嫁である万国女のいる孟買市場の裏街では天幕の舞台で、緬甸ビルマの女がバゴダ踊をおどっている。

吉行エイスケ

【地図に出てくる男女】
イサックもまた一先ず上海の東洋での黄色い手を棄てて孟買ボンベイに帰る途中であった。英国の専制のなかに宙を乗った彼等がセント・ジョウジ・プレスから汕頭スワトウ人の車夫にかれて、 銅羅どうら湾の火薬庫の挙壁を眺めながら石塘嘴せきとうほうの万国館に入るのであった。

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Last updated : 2021/02/06