作品に出てくる、国名・地名の漢字表記
[ サ行 ]

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ソ
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 外国名・外国地名の漢字一文字略称  
サ
作家
作品
大杉栄

【日本脱出記】
フランスの船は、 海防(ハイフォン)とか 西貢(サイゴン)とかの、仏領交趾支那の港に寄る。そして、そこからまた、満期になったフランスの下士官どもや兵隊が大勢乗った。

田中英光

【オリンポスの果実】
翌日、 南加(サウスカルホルニア)大学で、艇(てい)を借りられるとのことで、練習に行きました。

田中英光

【オリンポスの果実】
船が 桑港(サンフランシスコ)に入る前夜、ぼくは日本を発(た)つとき、学校の先生から頼(たの)まれた、 羅府(ロスアンゼルス)にいる先生の親戚(しんせき)への贈物(おくりもの)、女の着物の始末に困って、副監督(ふくかんとく)のM氏に相談しました。

小島烏水

【不尽の高根】
私も、 桑港(サンフランシスコ)で発行される日本字新聞『日米』で、君とスタア博士と富士山との交渉を書いて、心ばかりの供養に代えたが、富士山の納め手拭から、この事を知ったのは、山中でひょっくり君に出逢ったようであった。

夢野久作

【暗黒公使(ダーク・ミニスター)】
バード・ストーン団長が持っているのを、 市俄古(シカゴ)から桑港(サンフランシスコ)まで来る汽車の中で盗み出して

谷譲次

【踊る地平線 黄と白の群像】
『ホノルル・ 桑港(サンフランシスコ)・ニウメキシコ・ 市伽古(シカゴ)・ナイヤガラ・ 紐育(ニューヨーク)・巴里・倫敦・エデンバラ・ストラットフォウドオンアヴォン。』
『それから、帰って楽屋へ飾ろうと思って方々で写真を買っています。』

徳冨健次郎
徳冨蘆花

【みみずのたはこと】
レオ君の御一家は 聖彼得堡(サンペテルブルグ)にお住いですか。ヤスナヤ、ポリヤナの園でトチ/\歩みをして居られたお孫達も、最早大きなむすこさん達になられたでしょう。

 
シ
作家
作品
コナン・ドイル
三上於莵吉訳

【暗号舞踏人の謎】
「市俄古(シカゴ)での最も恐るべき悪漢」と。するとちょうど私が、この返電を得た夜、ヒルトン・キューピットは、スラネーからの最後の牒号(メッセージ)を送ってよこしたのです。

夢野久作

【暗黒公使(ダーク・ミニスター)】
この絵葉書は、 亜米利加 ( アメリカ ) の 市俄古 ( シカゴ ) で見物に売った残りだ。私はこれを座長のバード・ストーンさんに貰ったのだ。

谷譲次

【踊る地平線 黄と白の群像】
市俄古 ( シカゴ ) トリビュウンの写真班が 亜米利加 ( アメリカ ) 漫遊中のニウジイランド鉱泉王を襲撃に来たように、うっかりしている番頭の顔へ、私は出来るだけ気取った発音を吹っかけてやる。

島崎藤村

【新生】
輝子の夫――岸本から言えば義理ある甥(おい)にあたる中根は曾て露都に遊学したこともある人で、もう長いこと露西亜(ロシア)の生活に浸って来た少壮な官吏であった。岸本が仏蘭西(フランス)の旅を終って、アーヴルの港を辞し去ろうとした当時、南阿弗利加(アフリカ)を廻って国の方へ帰って行く船旅を択(えら)ぼうか、それとも英吉利(イギリス)から北海を越え北欧羅巴(ヨーロッパ)の方を廻って西伯利亜(シベリア) 経由で帰って行く汽車旅を択ぼうかとさんざん思い迷ったことがあったが、

夢野久作

【冥土行進曲】
私の父親は日露戦争当時から、日本の軍事探偵となって、満洲 西比利亜(シベリア)方面を跋渉(ばっしょう)しているうちに、松花江(しょうかこう)の沿岸で、素晴らしい金鉱を幾個所となく発見していた。

黒島伝治

【渦巻ける烏の群】
彼は、やはり 西伯利亜(シベリア)だと思った。氷が次第に地上にもれ上って来ることなどは、内地では見られない現象だ。

谷譲次

【踊る地平線 白夜幻想曲】
私達は 西比利亜(シベリア)をとおってスウェルドロフスクを知っている。

岡本かの子

【河明り】
但(ただし)、いま船は 暹羅(シャム)の塩魚を 蘭領印度(らんりょうインド)に運ぶために船をチャーターされているから、船も帰せないし、自分も脱けられない。 新嘉坡(シンガポール)なら都合出来る。
*編注:暹羅(しゃむ)は、現在のタイのこと

国枝史郎

【赤格子九郎右衛門】
博多の豪商、神谷宗湛に、先祖より家宝として伝え来った楢柴という茶入があった。最初にそれを所望したのは豊後の大友宗麟であったが宗湛はニベも無く断わった。次に秋月種実が強迫的に得ようとしたが 呂宋(るそん)、 暹羅(しゃむ)、明国を股にかけ、地獄をも天国をも恐れようとはしない海上王たる宗湛に執っては、強迫が強迫に成らなかった。
*編注:暹羅(しゃむ)は、現在のタイのこと

芥川龍之介

【神神の微笑 】
沙室(シャム)でも、 印度(インド)でも、――つまり懐郷の悲しみは、自分の憂鬱の全部ではない。自分はただこの国から、一日も早く逃れたい気がする。
*編注:沙室(シャム)は、現在のタイのこと

芥川龍之介

【報恩記】
しかしとにかく沙室(しゃむろ)や 呂宋(るそん)へ、船の一二艘(そう)も出しているのですから、一かどの分限者(ぶげんしゃ)には違いありません。
*編注:沙室(しゃむろ)は、現在のタイのこと

与謝野寛

【南洋館】

くすんだ、黄土(わうど)と CHOCOLAT(シヨコラア) の色をした
廉物(やすもの)の、摸造の 爪哇(ジヤワ)更紗、
まだ一度も生血(いきち)を嘗めず、

岡本かの子

【河明り】
若い生姜(しょうが)の根ほどの雲の峯を、夕の名残(なご)りに再び拡(ひろ)げている方を指して、「ずーっと、この奥に 爪哇(ジャバ)があります。みな僕の船の行くところです」

岡本かの子

【河明り】
私と娘は、いま新嘉坡(シンガポール)のラフルス・ホテルの食堂で昼食を摂(と)り、すぐ床続きのヴェランダの籐椅子(とういす)から眺め渡すのであった。

徳田秋声

【縮図】
東のものが西へ移り、南のものが北で暮らし、この種類の女は遠く新嘉坡(シンガポール)や濠洲(ごうしゅう)あたりまでも、風に飛ぶ草の実のように、生活を求めて気軽に進出するのだった。

中里介山

【大菩薩峠 白骨の巻】
一学がいうまでもない、これは千八百三十九年(天保十年)新嘉坡(シンガポール)で出版された日本語訳の最初の聖書。

夢野久作

【暗黒公使(ダーク・ミニスター)】
日本では日英同盟のお代りとなるべく締結された日仏協約が、更に一歩を進めて、英の新嘉坡(シンガポール)と、米の比律賓(ヒリッピン)に於ける海軍根拠地を同時に脅かすべく、仏領印度(インド)に関する秘密協商となって進行し初めていた。

 
ス
作家
作品
島崎藤村

【新生】
彼の下宿には独逸(ドイツ)のミュウニッヒの方から来た慶応の留学生を迎えたり、瑞西(スイス)の方へ行く人を送ったりしたが、それらの人達と連立ってルュキサンブウルの美術館を訪(たず)ねた時でも、ガボオの音楽堂に上った時でも、何時(いつ)でも彼は心の飄泊者(ひょうはくしゃ)としてであった。

堀辰雄

【木の十字架】
簡素な木造の、何処(どこ)か瑞西(スイス)の寒村にでもありそうな、朴訥(ぼくとつ)な美しさに富んだ、何ともいえず好い感じのする建物である。

夢野久作

【能とは何か】
二三年前の事、或る若いエスペランチストが私の処へ遊びに来ました序(ついで)に、瑞西(スイス)とかのエスペラントの雑誌へ「能」の事を投稿したいから、話してくれないかと頼みました。

小島烏水

【高山の雪】
但し槍ヶ岳で見たのも、同種のものであるや否やは、断言出来ないが、要するに細胞の藻類であることは、確かであろうと信ずる、ラボックの『瑞士(スイス)風景論』中、アルプス地方に見る紅雪として、挙げてあるのも、やはり同一な細胞藻であった、

内田魯庵

【灰燼十万巻(丸善炎上の記)】
現行書目にしも、英独仏露伊西以外、和蘭、瑞西、波蘭、瑞典、那威、澳太利、 匈牙利 、葡萄牙、墨西哥、アルゼンチン、将た印度、波斯、中央亜細亜あたりまでの各国書目を一と通り揃えていた。

芥川龍之介

【MENSURA ZOILI】
「外国から輸入される書物や絵を、一々これにかけて見て、無価値な物は、絶対に輸入を禁止するためです。この頃では、日本、 英吉利 ( イギリス ) 、 独逸 ( ドイツ ) 、 墺太利 ( オオストリイ ) 、 仏蘭西 ( フランス ) 、 露西亜 ( ロシア ) 、 伊太利 ( イタリイ ) 、 西班牙 ( スペイン ) 、 亜米利加 ( アメリカ ) 、 瑞典 ( スウエエデン ) 、 諾威 ( ノオルウエエ ) などから来る作品が、皆、一度はかけられるそうですが、どうも日本の物は、あまり成績がよくないようですよ。

芥川龍之介

【侏儒の言葉】
瑞典(スエーデン)式体操、菜食主義、複方ジアスタアゼ等を軽んずるのは文を作らんとするものの志ではない。

谷譲次

【踊る地平線 白夜幻想曲】
それも、ダンスプランという瑞典(スエーデン)各地方の踊りのある日でなければ駄目だ。

内田魯庵

【灰燼十万巻(丸善炎上の記)】
現行書目にしも、英独仏露伊西以外、和蘭、瑞西、波蘭、瑞典、那威、澳太利、 匈牙利 、葡萄牙、墨西哥、アルゼンチン、将た印度、波斯、中央亜細亜あたりまでの各国書目を一と通り揃えていた。

谷譲次

【踊る地平線 黄と白の群像】
そうかと思うと、あっちの隅では二同胞のあいだに先刻(さっき)から大論判がはじまっている。
『諾威(ノールウエー)も瑞典(スエーデン)も旅券の査証は要らないんだ。』

夏目漱石

【永日小品】
その時表を専領(せんりょう)しているK氏は目下蘇格蘭(スコットランド)巡遊中で暫(しばら)くは帰らないのだと主婦の説明があった。

谷譲次

【踊る地平線 黄と白の群像】
巴里(パリー)より来倫したる市村羽左衛門氏夫妻は目下ピカデリイのパアク・レイン・ホテルに宿泊中。ちなみに近日蘇格蘭土(スコットランド)に遊び、帰来六月下旬まで滞英の由。

夢野久作

【押絵の奇蹟】
海外の専門雑誌にも伝えられし事件なれば、或は記憶に新なる読者もあるべけれども、未知の人々のために抄録せむに、蘇格蘭(スコットランド)の片田舎(地名秘)に住める貴族にして赤髪富豪のきこえ高きコンラド(仮名)従男爵というがあり。


チェスタートン
直木三十五訳

【作男・ゴーの名誉 THE HONOUR OF ISRAEL GOW】
嶮 ( けわ ) しい屋根や海緑色の 石盤瓦茸小塔 ( せきばんかわらぶきことう ) の 聳 ( そび ) え具合が 仏蘭西 ( フランス ) 蘇格蘭 ( スコットランド ) 折衷式 ( せっちゅうしき ) の 城 ( シャトー ) の様式なので、城は師父ブラウンのような 英蘭 ( イングランド ) 人にはお 伽話 ( とぎばなし ) に出て来る魔女のかぶる陰険な尖り帽を思い出させるのであった。

正岡子規

【ベースボール】
ベースボールはもと 亜米利加 ( アメリカ ) 合衆国の国技とも称すべきものにしてその遊技の国民一般に 賞翫 ( しょうがん ) せらるるはあたかも 我邦 ( わがくに ) の 相撲 ( すもう ) 、 西班牙 ( スペイン ) の 闘牛 ( とうぎゅう ) などにも類せりとか聞きぬ。

芥川龍之介

【MENSURA ZOILI】
「外国から輸入される書物や絵を、一々これにかけて見て、無価値な物は、絶対に輸入を禁止するためです。この頃では、日本、 英吉利 ( イギリス ) 、 独逸 ( ドイツ ) 、 墺太利 ( オオストリイ ) 、 仏蘭西 ( フランス ) 、 露西亜 ( ロシア ) 、 伊太利 ( イタリイ ) 、 西班牙 ( スペイン ) 、 亜米利加 ( アメリカ ) 、 瑞典 ( スウエエデン ) 、 諾威 ( ノオルウエエ ) などから来る作品が、皆、一度はかけられるそうですが、どうも日本の物は、あまり成績がよくないようですよ。

夢野久作

【S岬西洋婦人絞殺事件】
のM・A・ロスコー氏の足跡は 西班牙(スペイン)、 土耳古(トルコ)、 智利(チリ)、日本、等々々の一二等書記官どころを転々し、

国枝史郎

【赤格子九郎右衛門】
呂宋の言葉、西班牙(イスパニア)の言葉、ポルトガルの言葉――色々様々の国々の言葉で、四辺は騒々しく活気に充ち、何か今にも面白い事件でも、起こって来そうに思われました。
*編注:西班牙(イスパニア)は、スペインのこと

内田魯庵

【灰燼十万巻(丸善炎上の記)】
現行書目にしも、英独仏露伊西以外、和蘭、瑞西、波蘭、瑞典、那威、 澳太利、匈牙利、葡萄牙、墨西哥、アルゼンチン、将た印度、波斯、中央亜細亜あたりまでの各国書目を一と通り揃えていた。

 
セ
作家
作品
森鷗外

【妄想】
自分は錫蘭(セイロン)で、赤い格子縞(かうしじま)の布を、頭と腰とに巻き附けた男に、美しい、青い翼の鳥を買はせられた。

岡本かの子

【河明り】
その竜宮を、或は錫蘭(セイロン)島だといい、いや、架空の表現なのだとか、いろいろ議論がありますものの、大体北方の哲学の胚種(はいしゅ)が、後世文化の発達した、

島崎藤村

【新生】
コロンボの港(印度(インド)、錫蘭(セーロン))からポオト・セエドまで同船した日本の絹商で、一度船の中で手を分った人に岸本は復(ま)たその港で一緒に成ったのであった。

夢の久作
(夢野久作)

【人間腸詰】
その時分は台湾の総督府で仕事さして頂いておりましたが、その春から夏へかけて亜米利加(アメリカ)の聖路易(セントルイス)てえ処で世界一の博覧会がオッ初(ぱじ)まるてんで、日本の台湾からも烏龍茶(ウーロンちゃ)の店を出して宣伝してはドウかてえお話が持上りました。

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Last updated : 2025/12/26