|
・赤で着色した文字は、その項目に該当する国名・地名です。
・青で着色した文字は、その項目には該当しないが、国名・地名に当たる漢字です。
・をクリックすると原文を読むことができます。
外国名・外国地名の漢字一文字略称
|
作家 |
作品 |
桑原隲藏 |
【大秦景教流行中國碑に就いて】
メドは西暦千六百二十八年に、西安で景教碑を親覩した後ち、千六百三十七年に、澳門から一旦歐洲に歸り、千六百四十年にポルトガルに到着した。
|
穂積陳重 |
【法窓夜話】
同年七月にペルー人ペロレーなる者が、清国澳門において同国人二百三十人を 買入れて奴隷とし、これを自己の所有船マリヤ・ルーヅ号に載せて本国に連れ帰る途中、 横浜に寄港した。
|
北原白秋 |
【思ひ出 抒情小曲集】
そを思へばほのかにゆかし。
かの古りし朱塗のうつは、
そがなかに薫りにし
馬尼拉煙草よ。
いつの日のゆめとわかねど。
|
谷譲次 |
【踊る地平線 海のモザイク】
ジブラルタルから馬耳塞まで――六九七浬。二日と一時間五十分。
|
中島敦 |
【斗南先生】
大東亜戦争が始まり、ハワイ海戦や馬来沖海戦の報を聞いた時も、三造のまず思ったのは、この伯父のことであった。
|
与謝野晶子 |
【晶子詩篇全集】
狭い書斎の窓ごしに
明るい空と棕櫚の木が
馬来の島を想はせる
微風の月、青い月、
プラチナ色の雲の月、
蜜蜂の月、蝶の月、
|
岡本かの子 |
【河明り】
荒く組んだ筏を操って行く馬来の子供。やはり都の河の俤を備えている。
|
夢野久作 |
【探偵小説の真使命】
馬来半島に残存している野鶏だけがホントウの鶏である。その他のブラマ、オーピングトン、アンダラシャン、ブリモースロック、ミルカ、コーチン、レグホンの類は鶏でない。
|
海野十三 |
【浮かぶ飛行島】
印度を出て、馬来半島とスマトラ島の間のマラッカ海峡を東へ出ると、そこは馬来半島の南端シンガポールである。大英帝国が東洋方面を睨みつけるために築いた、最大の軍港と要塞とがあるところだ。
|
作家 |
作品 |
斎藤茂吉 |
【念珠集】
僕は維也納の教室を引上げ、笈を負うて二たび目差すバヴアリアの首府民顕に行つた 。
*編注:維也納(ウインナ)は、ウィーンのこと
|
作家 |
作品 |
徳田秋声
|
【足迹】
その中に、墨西哥公使館の通弁をしているという仏の従弟に当る男などもいた。
|
国枝史郎 |
【加利福尼亜の宝島 (お伽冒険談)】
墨西哥国、ソラノ州、熱帯植物の生い茂っているドームという海岸へ舞台は一変しなければならない。
|
夢野久作 |
【難船小僧】
その片隅の八日巻の時計の下の折釘に、墨西哥かケンタッキーの山奥あたりにしかないようなスバらしく長い、物凄い銀色の拳銃が二挺、
|
内田魯庵 |
【灰燼十万巻(丸善炎上の記)】
現行書目にしも、英独仏露伊西以外、和蘭、瑞西、波蘭、瑞典、那威、澳太利、匈牙利、葡萄牙、墨西哥、アルゼンチン、将た印度、波斯、中央亜細亜あたりまでの各国書目を一と通り揃えていた。
|
作家 |
作品 |
与謝野晶子 |
【何故の出兵か】
英仏が我国に出兵を強要して、露西亜の反過激派を救援し、少くも莫斯科以東の地を独逸勢力の東漸から独立させたい希望のあることは明かですが、これは日本軍が自衛の範囲を越えて露西亜の護衛兵となるのですから、
|
徳冨健次郎 |
【みみずのたはこと】
全く正気の沙汰とは思われかねるのです。莫斯科の小店なぞに切々と売溜の金勘定ばかりして居るかみさんのマシューリナ、カテーリナならいざ知らず、世界の トルストイの夫人の挙動としては、よく云えばあまりに謙遜な、正しく云えばあまりに信仰がない鄙い話ではありますまい乎。
|
森鷗外 |
【食堂】
それからバクニンは、莫斯科と彼得堡との中間にあるPrjamuchinoで、貴家の家に生れた人で、砲兵の士官になったが、生れ附き乱を好むという質なので、間もなく軍籍を脱して、欧羅巴中を遍歴して、
|
谷譲次 |
【踊る地平線 踊る地平線】
莫斯科から伯林へ飛行機で飛ぶべく、毎日その返電を待っている。
|
Last updated : 2024/06/30