= 月の名称・異称・異名 / 和風月名わふうげつめい =
十一月
霜月(しもつき)

和風月名一覧・月の名称・異称・異名
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和名類聚抄わみょうるいじゅしょう』 に見られる「月の名称」
 『和名類聚抄』に見られる「月の名称」(国立国会図書館所蔵)[拡大]
正月:初春
二月:仲春
三月:暮春
四月:首夏
五月:仲夏
六月:季夏
七月:初秋
八月:仲秋
九月:季秋
十月:孟冬
十一月:仲冬
十二月:季冬

『和名類聚抄』は、平安時代中期の承平年間(931年〜938年)に源順(みなもとのしたごう)の編纂によって刊行された辞書。現代の国語辞典、漢和辞典、百科事典などの要素を含む。
引用した画像は、寛文7年・1667年版(国立国会図書館所蔵)
下学集かがくしゅう』 に見られる、陰暦『十一月』の名称
下學集・下学集 上 時節門
黄(ワウ)鐘〈十一月〉
霜(シモ)月〈此月霜初降也〉
暢(チヤウ)月〈月令仲冬命之曰暢月也〉
六呂(リクロ)〈十一月〉
陽復(ヤウフク)〈十一月〉


『下学集』は、文安元年・1444年成立。刊行は元和3年・1617年。著者は、東麓破衲 (とうろくはのう) とされるが未詳。室町時代の日常語彙約 3000語を天地、時節など 18門に分けて説明を加えた辞書。
壒囊鈔あいのうしょう 』に見られる『月の異名』
『壒囊鈔(あいのうしょう)』に見られる「月の名称」(国立国会図書館所蔵)
〔十一月〕
黄鐘
仲冬
子月
壒囊鈔あいのうしょう 』は、室町中期の百科事典。僧行誉ぎょうよ の編により、文安3年・1446年に成立。事物の起源、和漢の故事、国字・漢字の語源や語義などを解説したもの。引用した版は、正保3年・1646年刊(国立国会図書館所蔵)。
倭訓栞わくんのしおり』に見られる『しもつき』の説明
〔倭訓栞・和訓栞 前編十一 志・し〕
しもつき 十一月をいふ、霜月の義也、霜の盛にふるときなれば、名くる成べし、漢には九月を霜降とするは、其初めをいふ也

『倭訓栞』(和訓栞)は、江戸中期の国学者谷川士清たにかわことすがの編により、安永6年・1777年から明治20年・1887年にかけて刊行された国語辞書。全93巻
古事類苑こじるいえん 』に見られる、陰暦『十一月』の名称や由来など

『古事類苑』は、明治29年・1896年から大正3年・1914年にかけて刊行された百科史料事典。全1000巻。古代から慶応3年・1867年までの文献から引用した例証を原文のまま収めている。明治12年・1879年、文部省大書記官 西村茂樹にしむらしげきの建議により文部省で編集を開始、皇典講究所・神宮司庁へと引き継がれ、35年を費やして完成した。官撰かんせんの百科事典としてはわが国唯一。

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旧暦での一般的な和名
和風月名わふうげつめい
旧暦での月の名称・異称・異名の例

十一月

November

(英)

novembre
(仏)

noviembre
(西)

novembre
(伊)

November
(独)

Novembro
(葡)

십일월
(韓)

霜月
しもつき


歌川国貞(豊国三代)「風流十二月ノ内 仲冬」1820(文政3)年- 30年頃(ボストン美術館蔵)
「風流十二月ノ内 仲冬」
歌川国貞(豊国三代)
1820(文政3)年- 30年頃

歌川国貞(豊国三代)「十二月ノ内 祝月」1847(弘化4)年- 52年頃(ボストン美術館蔵)
「十二月ノ内 祝月」
歌川国貞(豊国三代)
1847(弘化4)年- 52年頃
*この絵を所蔵するボストン美術館では、「祝月」を11月に分類している。

歌川国貞(豊国三代)「十二月ノ内 霜月」嘉永5・1852年(国立国会図書館所蔵)
「十二月ノ内 霜月」
歌川国貞(豊国三代)
嘉永5・1852年

歌川国貞(豊国三代)「十二月ノ内 霜月酉のまち」嘉永7・1854年(国立国会図書館所蔵)
「十二月ノ内   
霜月酉のまち」
歌川国貞(豊国三代)
嘉永7・1854年

歌川国貞(豊国三代)「十二月ノ内 霜月酉のまち」嘉永7・1854年(国立国会図書館所蔵)
「十二月ノ内   
霜月酉のまち」
(上記三枚組)
一陽 いちよう
芸生 うんせい[「芸(うん)」の字は、4画のくさかんむり「 艹 (+ +)」]
雲半 うんはん
鴨月 おうげつ
黄鐘 おうしき・おうしょう・こうしょう
会星 かいせい
革月 かくげつ
神楽月 かぐらづき
葭月 かげつ
神帰月 かみかえりづき・しんきづき
神来月 かみきづき
建子月 けんしげつ
こ・しもつき
広寒 こうかん
広寒月 こうかんげつ
黄鐘 こうしょう・おうしき・おうしょう
辜月 こげつ
朔易 さくい・さくえき
三至 さんし
子月 しげつ
しもつき・こ
十一月 しもつき
霜月 しもつき・そうげつ
霜降月 しもふりづき
霜見月 しもみづき
周正 しゅうしょう・しゅうせい
章月 しょうげつ
正冬 しょうとう
神帰月 しんきづき・かみかえりづき
新陽 しんよう
星紀 せいき
盛冬 せいとう
千月 せんげつ
霜月 そうげつ・しもつき
霜辰・霜晨 そうしん
霜天 そうてん
相天 そうてん
霜朝 そうちょう
大雪 たいせつ
達月 たつげつ
短至 たんし
仲冬・中冬 ちゅうとう・なかのふゆ[「三冬(さんとう)」(冬の三か月)の一つ。三冬は、孟冬(陰暦十月)・仲冬(陰暦十一月)・季冬(陰暦十二月)]
暢月 ちょうげつ
露隠月 つゆごもりづき
露隠葉月・露隠端月 つゆごもりのはづき
天正月 てんしょうがつ
天泉 てんせん
冬半 とうはん
仲冬・中冬 なかのふゆ・ちゅうとう
日凍 にっとう
子月 ねづき
子の月 ねのつき
半冬 はんとう
畢辜 ひっこ
肥冬 ひとう
氷壮 ひょうそう
風寒 ふうかん
復月 ふくげつ
雪待月 ゆきまちづき
雪見月 ゆきみづき
陽月 ようげつ
陽復 ようふく
六呂 りくりょ・りくろ
竜潜月 りゅうせんづき
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Last updated : 2024/06/28