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[1] 春の七草とはなんでしょうか?
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名称 |
備考 |
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セリ | 芹 | セリの若菜は香りが良く、お浸しなどの食用に。「七草」の時期以外でも鍋物などに使われる。 | セリ科
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ナズナ | 薺 | ナズナの別名はペンペングサ、シャミセングサ、バチグサなど。かつては冬の貴重な野菜で、若苗を食用にする。 江戸時代の民間での七草粥の材料は、江戸ではナズナに小松菜を加え、関西ではナズナにカブを加えた二種ほどであった。〔後述〕 |
アブラナ科
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オギョウ (ゴギョウ) |
御行
御形 |
オギョウは、ハハコグサ(母子草)のこと。 オギョウは、ゴギョウとも。一般には「ゴギョウ」とするものが多く見られる。 ハハコグサは、ホウコグサとも。生薬名で 植物学者の牧野富太郎(1862-1957)は、「オギョウは御行と書くがこれをゴギョウと言うのは |
キク科
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ハコベラ | 繁縷
蘩蔞 |
ハコベのこと。古名でハクベラとも。 お浸しなどの食用にできるほか、小鳥に野菜代わりの餌として食べさせたりする。 ハクベラは「波久倍良」として、平安時代の辞書類の『新撰字鏡』や、『本草和名』、『和名類聚抄』などに見られる他、『拾芥抄』に「蘩蔞」のルビとして見られる。 |
ナデシコ科 |
ホトケノザ | 仏の座 | 現在の紫紅色の花を付けるホトケノザではなく、タビラコ(田平子)を指し、食用にするのはコオニタビラコ(小鬼田平子)とされる。 ただし、オオバコの絵を描く文献〔古今沿革考・後述〕や、七種類の中にホトケノザとタビラコの双方をあげる文献〔壒嚢鈔・後述〕もあったりする。 現在の紫紅色の花を付けるホトケノザはシソ科だが、食には絶えられない。春の七草のタビラコはキク科で黄色い花を付ける。 |
タビラコは キク科 |
スズナ | 菘
菁
鈴菜 |
カブ(蕪)のこと。 | アブラナ科
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スズシロ | 蘿蔔
清白 |
ダイコン(大根)のこと。 | アブラナ科
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【リンク】牧野富太郎ほか著による『児童野外植物のしをり』に書かれた「春の七草」と挿絵
1912年・明治45年(国会図書館デジタルコレクション)
1912年・明治45年(国会図書館デジタルコレクション)
- 現在の「七草」は、上にあげた植物として一般化しています。
芹 薺 御行 繁縷 仏の座 菘 蘿蔔 これぞ七草 - では、次から、七草の起源などについて見てみたいと思います。
が、ちょっとその前に…
- このサイトでは、いくつかの文献を引いていますが、この他にも文献や説があることも考えられ、ここに述べたことが全ての情報ではありません。皆様からのご指摘をお待ち致します。
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