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= 御厩河岸 駒形堂金龍山遠望 =

《御厩河岸 駒形堂金龍山遠望》
《翻刻》
御厩河岸 駒形堂金龍山遠望  両国橋より北の方凡そ八町の上にあり このわたし場の川中にいたれば遥に見ゆる筑波の嶺 隅田川の屈曲せる岸に真白き駒形堂 梢を貫く五重の塔はこれ金龍山浅草寺 実に比なき光景なり

《現代表記》
御厩河岸おうまやがし 駒形堂金龍山遠望こまがたどうきんりゅうざんえんぼう  両国橋りょうごくばしより北のかたおよそ八町の上にあり。この渡し場の川中かわなかに至ればはるかに見ゆる筑波つくばみね隅田川すみだがわ屈曲くっきょくせるきし真白ましろ駒形堂こまがたどうこずえつらぬ五重ごじゅうとうはこれ金龍山浅草寺きんりゅうざんせんそうじたぐいなき光景こうけい なり。

*広重は、名所江戸百景     でも「御厩河岸」「駒形堂」を描く。また、吾妻橋付近から見た金竜山浅草寺を描く。
*この地図の初期設定での中心点は駒形堂付近。初期設定の左の地図は関東平野迅速測図と呼ばれる地図で、明治前期の、明治13年〈1880年〉から明治19年〈1886年〉にかけての関東平野。

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Last updated : 2022/11/23